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「可能性」というものはいつでもあります。
でもやってみなければわからないので、どんどん挑戦して欲しい

Q.この仕事を始めたきっかけは何ですか?

父が元々飲食業をずっとやっていたので、その背中を見て育ったということもあり、自分も飲食の仕事をするんだろうなと自然に思っていました。

だからこの業界への興味は子供の頃からあったと思います。
あとは人に使われるタイプではないと思っていたので、自分で店を始めるという選択肢しか無かったと思っています。

また、学生時代に一度名古屋へ出たんですが、その時もやはり料理への興味が強かったんです。
住んでいたアパートの近くの個人店の居酒屋さんへ行って、その時求人の募集も出していなかったんが「アルバイトで使ってくれませんか?」と飛び込んだんですよ。

当然募集もしていなかったので最初は「週1日程度でやってみるか?」という感じでスタートしたんですけど、1年半位して気付けば週5、6日入っていました。
そこの大将が本当にいい人で、そんな飛び込みで来た自分に包丁の使い方から料理まで色々と教えて下さいました。
本当に感謝しています。

そこで勉強をさせていただいたのをきっかけに、地元の浜松に戻って自分の店を出そうと思ったんです。
今から14年前の19歳の時で、当時は同級生と2人で始めました。

実はその同級生は10年一緒にやっていたんですが、今は独立して浜北で同じ名前の「じゃん」という焼き肉屋をやっています。

Q.その歳でお店を始めるのは覚悟のいる事だったと思いますが、何か苦労された事はありましたか?

最初は若かったのでとにかく勢いが大事だと思ってました。
とは言っても、自分は飲食業をやっている父の背中を見て経営というものを肌で感じる事が出来る環境にいたので良かったと思っています。

苦労、っていう苦労は感じたことが無いです。
やはり大変なことはいくらでもありましたし、休みや遊ぶ時間が少なかったりして時間の犠牲もありましたが、それを「辛い」とか「苦」だとは感じませんでした。

特に始めた頃は、お客さんと接することで自分の知識とかボキャブラリーを増やすことが出来たり、時には悩みを聞いてもらう事もありましたしこちらが聞き役になる事もありました。

とにかくお客さんには物凄く恵まれていたんです。
自分はお客さんに人間としても本当に大きくしてもらったという気持ちがすごくあるので、普通の人よりも人との出会いが多い仕事が出来ているのかなと思います。

お客さんや仲間達、色々な方達との出会いがあるこの仕事に就けて良かったと思いますし、出会う事が楽しみになっていったのでそれを苦労とは感じませんでした。

Q.経営していく上で工夫してきたことは何ですか?

やる以上は人がやっていない事をやらないと生き残ってはいけないとは思っていました。
ですが、始めた当初は若かったし接客も未熟で知識もありませんでした。
そんな中で他の店との差別化をはかる為に考えたのは「営業時間」でした。

当時は夕方5時から翌3時、5時まで営業しました。
そうすれば他店よりも遅くまでやっているっていうだけで来てくれるお客さんがいるだろうという所だったんですが、自分にはまだ武器が少なかったので他店との差別化を図る事がそこでしか出来なかったので3時まで営業するという選択をしました。

ずっと一緒にやっていた同級生が独立する3年前まで10年以上続けてきましたが、これから先40歳、50歳になった時に朝の3時、5時までやらないと成り立たないような店ではだめだと思っていました。

丁度良いタイミングだったので、同級生の独立を機に思い切って営業時間を平日12時まで、週末は翌1時までに変更しました。
その代わり早い時間でお客さんを集客できるようにシフトチェンジしていかなきゃいけなくはなりましたが、自分自身は時間の余裕が出来て他に目を向けることが出来るようになっていきました。

Q.今年の8月にもう1店舗別のお店を出店されたのは元々考えていたことなんですか?

今まではずっとこの店にだけ集中してきましたが、ここに来てようやく少し余裕ができてきて他の事に目を向けられるようになりました。

営業時間を短くした事で不思議なことなんですけど「自分が仕事をしていない」という感覚を覚えたんです。
だから何かやらなきゃ、と思いました。そんな事をゆっくり考えることが出来る時間が出来たんです。

そこでもう1店舗出して、もっと儲けようというよりは自分の好きなコンセプトの店で自分も楽しめればいいな、という気持ちと「ホルモン道場じゃん」では知り合えない方達との新しい出会いが広がるので、そんな意味では新しい挑戦としてやろうと思いました。

Q.今後起業する若者に向けてのメッセージを一言お願いします。

「可能性」というものはいつでもあります。でもやってみなければわからないので、どんどん挑戦して欲しいと思っています。

若い人たちが頑張ってくれると自分たちも応援したいとも思いますし、逆に「まだまだ負けられない!」という励みにもなります。
今後を担う若者たちがどんどん出てきて欲しいです。そうすれば浜松はもっと盛り上がります。

例えば、誰かに雇われて会社の為に頑張れない人でも自分の為なら頑張れる人もいます。
自分でやりたいと思ったらやればいいと思います。

ただ自分の5年後、10年後を明確に考えると”5年後にはこうなっていなければいけない”という目標が出来る。
今度はそれを達成する為には1ヶ月スパンでどうしたらいいのか、という目標が出来てきます。

毎日目標や目的意思を持ってやっていければ、そこに向かっていけます。
毎日何も考えずに漠然とこうなりたい、というだけでは前には進んでいきません。

例えば毎日1つ「明日何をしよう」という目標を決めると、1年間365個の目的が達成出来ます。
日々の中でそうやって常に繰り返し考える事がものすごく大事だと思います。
どうせ何も考えなくても1日は終わってしまいます。まずは行動しなくては人は頑張れません。まずは挑戦してみて下さい。

ホルモン道場じゃん 小豆餅店
静岡県浜松市中区小豆餅3-3-15
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