「カン」と「勢い」と「ポジティブさ」は大事
Q.今のお仕事を始めたきっかけは何ですか?
元々はジャガイモやダイコンなどの野菜の農家でしたが、私の代から菊やカーネーションの切り花の生産に移行しました。
ちょうどその時がバブルの崩壊があった時期なんです。
花の単価も安くなってしまい、また人件費もかかる仕事だったので、他に何か出来ることはないかという事で10年前に今のような種や苗の販売の形式になりました。
カーネーションなどの花だと、花が咲くタイミングに合わせて仕事をしないといけないので、ピーク時の忙しさは尋常ではなくなるんですね。
今のやり方なら、こちらがピークを作ることが出来て仕事の段取りが組みやすいんです。
当時は従業員も居なくてほぼ1人の状態だったので、その方がやりやすかったんですね。
最初はパンジーだけでしたが、お客様も増えてきて「この花が欲しい」などの要望を頂くようになりましたので、だんだんと種類を増やしていきました。
Q.特に大変だったことは何ですか?
実は今年初めてあった事なのですが、蒔いた種を鳥に全部持って行かれてしまったことがあったんです。しかもそれは一番大事なサルビアの花でしたので、大変だったような腹が立つような気持ちでした。
Q.花の栽培は初めてだったんですよね?
今のように苗を育てるのも、前の菊やカーネーションも初めてでした。
誰かに聞いたり、習ったりという事はありませんでしたね。
思い立ったらすぐに全部変えてやってみるんです。そういう点はあまり気にしないんですよね。
本来なら少しずつ試験的にやって行けるようなら本格的にするものなので、当時パートさんにも怒られてしまいました(笑)
Q.作るものを変えるのも大変ですよね?
材料も道具も全部変わりますので、それは大変です。
畑としてやらなくなればトラクターも不要になってしまいますし、新しく暖房機や棚なども必要になります。
備品等の準備も、全部自分でしました。既製品などではなく、棚も手作りです。
Q.栽培方法などのノウハウも必要ですよね?
それは農家としての「カン」です(笑)
色々な方法で調べることも出来ますし、種の業者などに種蒔きの時期などを聞くこともありました。
種蒔きの方法が分からず失敗もしましたが、2度3度とやって行くとコツもつかめてくるものです。
「カン」と「勢い」と「ポジティブさ」は大事だと思います。
Q.やりがいを感じるときはどんな時ですか?
お客様から「安くていい花だね」と声を頂いた時ですね。
Q.今後どのようなお店にしていきたいですか?目標や展望はありますか?
いまはコツコツと地道にやって行きたいですね。
皆さんが欲しいと思う花を増やしていって、要望に応えられるようにしていく事です。
その為に、お客様の声にしっかり耳を傾けて要望を聞くようにしています。
ブログなどでの発信もしていくようにしています。
お客様の年齢層は少し高めなんですが、そういう方達がどうやって園芸をしていくのか。プランターに植えるのか、本格的に庭造りをするのか?という事も大事ですね。
また、近くの新興の住宅街ですと、木が植えられていて果断に花を植えることもなくなってしまっています。
なので、需要の掘り起こしが大変だと思います。
Q.これを読んでいる次代の経営者に一言お願いします。
チャンスがあれば、とにかくすぐやってみる方がいいです。
のんびり構えていると、すぐにおじいちゃんになってしまいますよ(笑)
自分くらいの歳になると、守りに入ってしまいますからね。
結果やお金の面は後からついてきますので、とにかくやってみるのが大事です。
マキタガーデンハウス
静岡県浜松市西区湖東町6088-5JR 東海道本線 浜松駅より遠鉄バス16番乗り場[41]系統「浜松西インター東」下車、徒歩約2分
詳しくはこちら
ホームに戻る