Pocket
LINEで送る

従業員は大事な家族

Q.今のお仕事を始めたきっかけは何ですか?

両親が元々中区の砂山町で果物店を営んでいたんです。

私もお店を継ぐために東京の食品専門店・専果店で修業をしました。
9年程東京で勤めたのちに、家を継ぐ為に浜松に戻って来たんです。

Q.最初からうまくいきましたか?

初めの頃は仕事が全く無かったですね。
どうやって切り盛りしたらいいのか?自分自身がこのお店にどう根ざしていくのか?という事をよく考えていましたよ。

まずは出来ることをやっていこうと思い、果物を車に積んで昼休み中の工場などに果物を売りに行ったりしていましたね。
30数年前の話なのですが、当時は今ほどスーパーマーケットなども多くはありませんでしたので買ってもらえたんですね。

短時間で販売も出来て、尚且つ宣伝にもなりましたね。
そうして商売のコツと言いますか、手ごたえを感じてきたんです。

その後は慶弔用の篭盛りをメインで扱い、販路を広げるために取引先を増やしていきました。

Q.ターニングポイントはありましたか?

以前は慶弔用の篭盛りといえば果物屋が取り扱うものだったのですが、現在は酒屋さんやお菓子屋さんなど色々な業種のお店が取り扱っています。

また、親戚との繋がりも薄くなってきている中、葬儀なども家族葬や規模の小さなものが増えてきていますよね。
そうなると私共がメインとして取り扱ってきた慶弔用の篭盛は、今後取り扱いが減ってくるだろうとかなり前から思っていました。

篭盛の取扱いが少なくなっても、果物業を営むにはどうしたらいいか?
それには美味しい果物を実際に食べてもらえればお買い求めいただく方も増えるのではないか?と思いまして、食べて頂くにはどうしたらいいかと考えた時に、パーラー形式でやっていこうという事になりました。

根上り松のこの場所が見つかり、1Fは果物ショップ、2Fはフルーツパーラー、3Fはレンタルスペースのギャラリーをしています。
美味しい果物のパフェやタルトのケーキにしているのですが、果物を主役と考えてタルト生地をどうやって併せるのか、如何に果物が美味しさを引き出せるかを考えて作っています。

あくまで主役は果物ですね。

Q.一番大変だった事を教えて頂けますか?

少人数であればいいのですが、組織が大きくなってきたのでいかに従業員に気持ちよく働いてもらうかということは考えています。

また、果物というのは生き物ですので、今日が美味しかったからといって次の日に同じものを仕入れたとしても、同じように美味しいという保証がないです。
その見極めは簡単に覚られるものではないですね。

ただ、言われたことをやっているだけでは出来ない仕事なんですよ。
どれだけ高い意識を従業員に持って貰うかも考えていますね。

Q.このお仕事をやっていてよかったなと思う事は何ですか?

自分が仕入れた果物でお客様が喜んでもらえることです。
「果物ってこんなに美味しいの!?」って言って頂けると非常に嬉しいですね。

フルーツパフェひとつを取っても、「東京の有名店のパフェよりも貴店のパフェの方が美味しかったよ」ってお客様から言って頂けると、凄く励みになります。

あとは、同じ果物であっても世界各国から色々な品種が入ってきますので、アイデア1つで色々な事が出来るのが果物の面白さです。
しっかりと見極めるには経験が必要ですが、自分自身の工夫やアイデアを活かせるので、オリジナリティを出すことが出来るんです。

そういった楽しみもありますね。

Q.理念があれば教えてください。

お客様に喜んでもらえることが第一ですね。
間違いがあったとしても、丁寧な対応・誠心誠意の対応が出来るようにと心掛けていますね。
果物は生ものですから、どうしても起こりえないことが起こるのは事実なんです。

今後の展望や目標などを教えて頂けますか?

松本フルーツは頭陀寺店と根上り松店がありますが、パーラーのスタイルはこの根上り松店にしかありません。
遠方からお越しのお客様もいらっしゃいますが、より多くのお客様にお越し頂けますように店舗を増やしていきたいと思います。

年内には東区の有玉西に新しいお店を出します。
有玉のお店はフルーツレストランとして出店をするのですが、ちょっとした商談なんかに使って頂けますように、併せてスクリーン付きの個室も設けます。

閑静な住宅街にある落ち着いた雰囲気のお店ですよ。
是非、一度足を運んで頂ければと思いますね。

また、2~3年後を目安には砂山町にも出店予定があります。
果物をベースに根上り松店とは違ったそれぞれの雰囲気で、お楽しみいただければと思います。

Q.企業は人なりといいますが、社員さんの事をどのように思われていますか?

大事な家族です。
一週間に一回、月に何日しか来ないとしても家族だと思っていますね。

お客様に気持ちよく帰って頂くことを心掛けてもらえるようにと願って、いつも見ています。

Q.これを読んで時代の経営者に一言お願います。

あまり思い詰めない事ですね。
あまり思い詰めてしまっては、周りも疲れてしまいます。

自然体でやっていれば、周りも自然体で来てくれますから。
あとは夢を出来るだけ沢山持って欲しいですね。

出来る事から始めて、順に夢を叶えていく。
それを積み重ねることによって、大きな夢を叶えることに繋がるからです。

松本フルーツ根上り松店&トレピーニ
静岡県浜松市中区鴨江2-51-16
JR東海道本線 浜松駅バスターミナル3番乗り場[9・90・93]系統「根上り松」下車、徒歩2分
松本フルーツ根上り松店 詳しくはこちら
フルーツパーラーTREPINI 詳しくはこちら

 
ホームに戻る