覚悟を持って取り組んで欲しい、そこを乗り越えたからこそ得られる喜びも大きい
Q.今の仕事をはじめたきっかけは何ですか?
きっかけは、大学の時にアルバイトをしていて単純に飲食系の仕事が面白いと思ったからです。
元々このお店は妻の両親が経営していて、まだ結婚前の当時「手伝いに来れないか?」と声をかけて頂いて、アルバイトを始めたのがきっかけなんです。
最初は何も考えずに始めたんですが、働いていくうちに面白さを見出してきまして、自分でやって行きたいと思いました。
今では3店舗に増え、私がこの大山店、お義父さんとお義母さんと妻の兄と、それぞれ別々でお店を切り盛りしています。
Q.具体的に面白い点はどんなところだったのですか?
やっぱり同じ日が一日も無いという点です。
お客様とのやり取りもそうですし、食事を作る1つ1つにしてもそうです。
例えば、コーヒーを同じようにたてたつもりでも、味が微妙に違っていたりしてそういう難しさもありますし、逆に楽しさもそこにあって、やりがいもありました。
Q.お店を経営される立場となって違う部分はありますか?
使ってもらっていた立場の時は気楽でしたし、立ち入れない部分もあってやってみたいけど出来ないという事があったりもしましたが、それが使う側に回ったことで全く真逆となり、仕入れや仕込み、シフトの作成等やることは増えました。
また、経営者になると責任感が生まれてきましたね。
人の管理や指導をする立場となり、人によって能力が違うので、使う難しさや楽しさもあったりですね。
Q.お店を経営されていて良かったなと思う点はなんですか?
やっぱり帰る時のお客様の笑顔ですね。
「ほんとに美味しかったよ」とか「雰囲気のいい店ですね」と言って頂けると、本当にやっていて良かったなと思いますね。
Q.大変なことはありますか?
うちのお店は冷凍食品をあまり使っていないので、仕込みを一からやらないとならないので大変さがあります。
1人で切り盛りできる店だったらいいんですけど、やっぱりスタッフさんに頼らないといけない事はありますので、お店が円滑に回るように心がけていますね。
スタッフさんにも、ただ言うだけでは伝わらない事もありますし、時に褒めたり時に注意したりとバランスよくやっています。
Q.今後、この店をどうしていきたいという展望はありますか?
お店の雰囲気作りを大事にしていて、店内の造りも温かみのある雰囲気が出るよう古民家の資材を使っています。
いつでも誰でも気軽に来て頂けるように、楽しく会話が出来るような雰囲気作りを今後も大事にしていきたいと思っています。
「珈琲一杯だけいい?」って遠慮がちに入ってくるお客様もいらっしゃいますが、珈琲一杯でも大歓迎ですし、お話しに来るだけでもいいので、皆さんと気軽に交流できればいいなと思っています。
あとは、新メニューも常に考えています。
ずっと同じものを出し続けるだけではなく、来て頂いたお客様に喜んで頂けるように、新しいものをどんどん取り入れていきたいと、今も試行錯誤していますね。
Q.これを読んでくれている次代の経営者にアドバイスをお願いします。
自分も経営者の立場になってみてわかったのですが、以前の自分は甘かった、生半可な気持ちだったと思います。
今では家庭も背負っていますし、スタッフの家族の生活もかかっています。
また、お客様に食事を提供するという面では食中毒などは絶対に出せないので、そういった責任もあります。
お客様が「来て良かったね」というだけでは無く、実際の数字と向き合うシビアな面もあります。
厳しい言い方ですけど、覚悟を持って取り組んで欲しいですね。
ただ、そこを乗り越えたからこそ得られる喜びも大きいですので、是非頑張って欲しいと思います。
こくりこ大山店
静岡県浜松市西区大山町3806-2東海道本線 浜松駅バスターミナル15番乗り場[40]系統「奥大谷」下車 徒歩2分
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