自分で「いける!」と思ったタイミングで独立
Q.今のお仕事を始めたきっかけは何ですか?
東京の専門学校を卒業後、東京のお店で5年程修行をしました。
その後地元の浜松に戻り、何店舗かで修業をしました。
独立するなら30歳までにはしたいという気持ちが強かったので、自分で「いける!」と思ったタイミングで独立しました。
Q.開業した当時はどのような状況でしたか?
とても苦しかったわけではありませんでしたが、今よりもお客様は少なかったですね。
前のお店からのお客様が主で、徐々に口コミや紹介を頂いて増えていきました。
Q.新規のお客様を獲得したり、定着させるために工夫したことはありますか?
以前よりも、一人のお客様への接し方は大きく変わりました。
真剣に向き合わないといけないな、と思いましたね。
ただ、初めはそれが空回りもしていました。深く考えすぎて、自分ではなくなってしまっていましたね。
最初の一年はそういう風にがむしゃらにやっていたんですが、ある時「これは違うな」と感じました。
そこから自分らしさを出すようにしていったんです。
意外と、それからの方がお客様と打ち解けられて、紹介ももらえるようになりました。
変に気を遣いすぎていたのかな、と思います。
Q.特に大変だったことはありますか?
比較的最近なのですが、長く勤めてくれていたスタッフが居なくなってしまったことですね。
人間関係というか、上手く行かないこともありました。それくらいですね。
Q.やっていてよかったなと思う時はどんな時ですか?
お客様が、鏡の前で嬉しそうな顔をしている時やお礼を言って頂いた時ですね。
本来は成人式のセットはやっていないのですが、中学生くらいの時から担当させてもらっている方が「成人式の時のヘアセットは大橋さんにやってほしい」と遠くから来てくれたこともありました。
感謝されるのが一番嬉しいですね。
Q.これからどんなお店にしていきたいですか?展望や目標はありますか?
今、二店舗目の出店を考えています。
今までにないスタイルのお店を作っていきたいという事を考えていますので、上手く行けば多店舗の展開も考えていきたいです。
浜松にはなかなか無いスタイルなので、楽しみにしていて欲しいです。
Q.経営をする上でやってはいけないことは何ですか?
お客様を粗末にすることです。
常に真剣に向き合っていればいいんではないでしょうか?
Q.座右の銘はありますか?
自分を変えてくれた言葉があって「我以外皆我師也(われいがいみなわがしなり)」(注:作家の吉川英治氏の言葉)という言葉です。
自分以外の人は、皆何かしら自分より優れたものがあるという事です。
以前の自分は、人を見た目で決めつけていたりしていたことがありましたが、この言葉を知って変わることが出来ました。
「苦手だな」と思う人でも、良いところを探そうと思えるようになりました。
常にこの言葉が頭にあります。
Q.これを読んでいる次代の経営者に一言お願いします。
これからの時代は、何か一本強いものを持っていないとやっていけないと思います。
特に美容業界はそうですが、美容室一本でというのは難しい時代になってくると思います。
何か自分のお店にしかないもの、ここは負けないという強みがあった方がいいですね。
そうでないと厳しいと思いますし、強みが見つかるまでは始めない方がいいと思います。
色々なところに足を運んで、色々なものを見たり、色々な人と出会って話をする中で探していけばいいのではないでしょうか。
矛盾するようですが、自分が「いける!」と思った時が一番いいタイミングだと思います。
HEART TREE
静岡県浜松市中区富塚町3000-1東海道本線 浜松駅バスターミナル1番乗り場[30・36・37]系統「弥生団地西」下車 徒歩約2分
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