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開店のきっかけとしては、両親が元々この磯焼きを考案した元祖磯焼きの屋台

Q.この『いそやきや』開店のきっかけは何ですか?

平成23年、今から6年前にこの店をオープンしました。

『磯焼き』とは今の若い人は知らないかもしれませんが、この浜松の地域で3.40年前のお祭りの屋台で定番の食べ物でした。
小麦粉を生地のベースにイカや海苔・天かすを入れ磯の風味を取り込んだ、お好み焼きやたこ焼きに近い食べ物です。

開店のきっかけとしては、両親が元々この磯焼きを考案した元祖磯焼きの屋台をやっていました。
しかし継ぐ人がおらず途絶えてしまっていたんです。
それを私たち夫婦でもう一度蘇らせる為に始めました。

両親がやっていた時の屋台の機材がまだ残っており、身内で管理していましたがそれらは20年ほどやらずに置いてありました。
そんな中で私たちに『いそやき』をやらないか?との声がかかったんです。

『磯焼き』とその道具は親の形見でもありました。
それを守りたい、そして『磯焼き』の味をもう一度蘇らせたいという思いでこの店を始める決心をしました。

Q.開店にあたり大変だったことは何ですか?

一番はお金で、お店を一から作ったら大きなお金がかかってしまいます。
小屋を作り営業しようかと考えましたが、保健所より許可が出ませんでした。

水道設備や衛生面の管理が出来る環境の建物が必要だったので、一度はあきらめかけたんです。
しかし、運がよく今の店を手に入れることが出来ました。

ちょうど近くで閉める事となった小料理屋さんで使っていた建物がまさしくピッタリのものでした。
そして交渉の末、その店舗を買い受け建物ごと移設し今の店舗が出来上がりました。

しかし始めてからも大変でした。
『磯焼き』について大体わかっているつもりでしたが、いざやってみるとわからない事もたくさん出てきました。

作り方や分量の肝心な所が思い出せなかったのです。
ですが、屋台の手伝いに付いて行った事もあり子供たちがよく覚えていました。
試行錯誤しながらもアドバイスをもらい、なんとか形を作り上げる事ができました。

Q.開店してからはどうでしたか?

開店してからは大変でしたが、ありがたいことにテレビや雑誌、インターネットの記事に取り上げていただき、それを見たお客さんが買いに来てくれて盛況でした。

浜松出身の筧 利夫さんも昔お祭りでこの磯焼きを食べていたそうで、何度も紹介してくれました。
テレビ番組の取材でお店へも来てくれんですよ、本当に応援していただきました。

また、取材に来てくれた方のブログで紹介していただいた事もあります。
そのブログが東京のテレビ番組のディレクターさんの目に留まり、出演させていただきました。

お客さんも写真をSNSに載せてくれたり、口コミで広めてくれてお客さんがお客さんを呼んでくれました。
そういった皆さんの応援があり、この磯焼きの店を無事始める事が出来ました。

Q.6年間やってきた中で今抱える課題はなんですか?

課題は材料の原価、特に海産物が高くなってきているという事です。
昔ながらの美味しい磯焼きを安く皆さんに食べてもらいたいと思い、1個100円で販売を続けていますが、このまま上がり続けてしまうなら、考えなければいけません。

お客さんが来ない時間帯は節約の為火を落とすなど、営業努力で余計な経費が出来るだけかからないようにしています。
お客さんには一番おいしい焼きたてを食べて欲しいので、お客さんが来たら火を入れ焼くようにしています。

その為、多少お客さんを待たせてしまう事もありますが、お茶などをサービスさせてもらい出来るだけ気持ちよく待ってもらえるように心がけています。

Q.この磯焼きはどうやって誕生したのですか?

昭和32.3年頃、約60年ほど前、父がこの磯焼きを開発しました。

父がラジオ放送を聞いているとフランク永井さんが「たこ焼きが食べたい」と言ったそうです。
この当時、浜松にはたこ焼きという食べ物がありませんでした。

「たこ焼きとは何だろう?」と思った父はすぐに行動しました。
新幹線も無い時代なので鈍行列車に乗り夫婦で大阪に研究の旅に出たのです。

父はこれを自分でやろうと考えましたが、たこ焼きは手がかかってしまい捌ききれないと思ったそうです。
そして、たこ焼きを自己流にアレンジした『磯焼き』を生み出しました。
具はタコからイカ、海苔、天かすでほのかに香る磯の香り。形ははまぐりの形をしているのが特徴です。

今の50代の方で昔お祭りの屋台で食べた経験があるって方も結構いらっしゃいますよ。

Q.店舗の経営で注意しなければならないことはなんですか?

食べ物を扱っていますので、衛生面では気を付けています。
設備や食品の管理をきっちり行い、絶対に問題は起こさないようにしています。

先程お伝えしました通り、筧 利夫さんが話題を取り上げてくれたり、ラジオ番組でご紹介頂いたりと、たくさんの方の反響でお客さんが来てくれています。
そんなお客さんにいつでも安全で美味しいものを提供できるように気を付けています。

Q.お店を経営するにあたって次世代の起業する人へ向けてアドバイスをお願いします。

お店をやるにも様々な形態があります。
飲食を扱うにしてもお店で食べれるようにするとその分店の大きさも必要にもなります。
もちろんその分稼がないとなりません、そのお店に合ったやり方をよく考えて始めてください。

また、何をやるにしても宣伝はとても大事です。
私たちも始めた当初はチラシを作り宣伝をしましたが、口コミの力も大きかったと思います。

お客さんが写真を撮ってインターネットに載せてくれた写真が広がり、それを見て買いに来てくれた人もいました。
そして、来てくれたお客様には心をこめてサービスをします。
お客さんの立場になって「なんだこの店員は?」と思われる接客は絶対にしない事です。

味をコロコロ変えず、長く愛されるものを作りお客さんを大切にする。これが大事だと思います。

いそやきや
静岡県浜松市中区高丘北2-41-8
JR東海道本線 浜松駅バスターミナル14番乗り場[51]系統「市営高丘団地」下車 徒歩約1分
詳しくはこちら

 
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