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実は、美容室が苦手だったんです

Q.今の仕事を始めたきっかけはなんですか?

幼少期は母に髪を切ってもらっていました。中学生になって自分で切るようになり、大学生になってからは、友人の髪も切るようになりました。
この頃に、髪を切る楽しさと満足してもらえる喜びを知り、自分自身が美容室が苦手だったこともあったので、自分と同じような方たちが通いやすくなるように、同じ目線で接して緊張をさせない、お客様と一緒に作るじゃないですけど、そんな美容師にまず自分がなりたいと思い、目指しました。

東京で10年ヘアサロンに勤め、2016年10月に浜松市中区佐鳴台に、『CA-LON』をオープンしました。
お店のオープンについても、美容室が苦手な方たちが通いやすくなる場所づくりをしたい、というのが1番だったので、東京よりも地域の人と密着できる地元浜松を選びました。そして、落ち着いたカフェ風の店内とマンツーマンでの接客でお客様のくつろげる美容室を創り上げていくつもりです。

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Q.苦労されたことは何ですか?

浜松に帰ってきて、「勤めながらでも長く見て3年前後ぐらいにお店を始められればいいかな」という感じで考えていました。
自分のやりたいスタイルというのはだいたい固まっていて、こういう店舗が作れたらいいなというイメージがあったので、知人がお店に来てくれた時に、「いつ出すの」「いつかね」みたいな会話はしていました。
 
独立願望というか、そういう欲が本当はそんなにはなかったんですね。
それでも、もしやるとしたら、私の理想のイメージを構築するには、物件選びもかなり重要なので安易に始めるつもりはなく、じっくり準備するつもりでした。
その頃、たまたま銀行員の友人が仲良くしている不動産屋さんに私の話をしてくれたのです。
 
そうしたら、その友人が「すごい物件が出るよ」って話をもってきてくれて。
あまりに話が早すぎて心の準備が追いつかなかったんですけど、実際に物件を見た時に「本当に凄くいいな」と思ってしまって、「早すぎるかな」という気持ちと、「なかなかこういう物件は出ないだろうな」という葛藤があり悩みました。
その時、友人が言ってくれた『独立している方々がよく言っていたのは、いいと思う物件と出会えるか出会えないか』という言葉が背中を押してくれました。
元々3年前後でやっていこうかなという考えの上で、1年目での話だったので、早く出会ってしまったなと思いました。
 
それから、銀行員の友人にお店を立ち上げるまでの融資の受け方やアドバイスも色々としてもらいました。
運よくいい物件と出会うことが出来て、頼りになる友人の支えもあり、実は苦労があったとは個人的には思わないのですが、私の場合は苦労というよりは、マリッジブルー感というのでしょうか?おかしな例えですが、オープンすることが決まってから不安がドーンと出てきました。
 
浜松に1年しかいなかったので、自分のお客様はそんなに多くいるわけではないですし、その方々も全員新しいお店についてきてくれるわけではないので、
『ほぼ0からやっていかなくてはいけない』と考えた時の不安感や、まだまだ勉強不足感もあったりしましたし、オープンに向けて流れにのった感じが、いいのか・悪いのかずっと葛藤がありました。

Q.よかったことや、やりがいなどお聞かせください。

それはすごくあります。ちゃんと想いをこめてやらせてもらった結果お客様から、「マンツーマンで話がはずんで、終始楽しく過ごすことができました。」や「家族なども誘って利用させていただきたいです。」などの良い評価やクチコミでのご紹介をいただけること。
また、「店内綺麗ですね。」とか「カフェっぽいですね」とか言っていただけることもありまして、お客様へ自分のイメージが伝わっていると実感できて、自分がやったものが間違いじゃなかったと思え、非常に嬉しく思います。
それと同時に、やっぱりこうしていきたいと思える部分もあって、より手を加えていってまた来てくれた時に気づいてもらえるように、常に新しくしていきたいというのもあります。

CA-LON
静岡県浜松市中区佐鳴台6-7-6
JR東海道本線 浜松駅バスターミナル2番乗り場[8-22]系統または3番乗り場[9-22]系統「佐鳴湖病院前」下車、徒歩約1分
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