オートバイ屋さんは夢を売る商売
Q.今のお仕事を始めたきっかけは何ですか?
自分はこのお店で生まれ育ちました。なので、小さい頃から身近にバイクがあったんです。
その流れでいずれはオートバイの仕事をしたいなと思っていました。
20代の頃はまだお店を継ぐという事は考えていなかったんです。
弟が二人いますので、3人のうちだれかがお店を継げばいいという考えでした。
当初は大学卒業後、磐田市にある大手メーカーに就職しました。
そして赴任先の埼玉県でしばらくバイクの営業の仕事をしていました。
業界激変の中、その経験を活かすため28歳の時に地元へ戻り、このお店に入社し8年前に代表を引き継ぎました。
Q.一番苦労した点は何ですか?
オートバイの需要は、30年くらい前は総需要で300万台、自分が入社した頃は100万台以下、今は40万台を切る状態です。
劇的に需要が減少して変化する中で、お店を維持し発展させていくかということは常に戦いのようでした。
Q.どのようにその困難を乗り越えてきたのでしょうか?
元は小型の50~125ccのスクーターがメインのお店だったんです。
そのスクーターの数は減らさずに、スポーツバイクのような趣味性の強い車種に特化するようにしました。
その為に、お客様に対するツーリングや展示会などの各イベントの強化をしました。
後は当店の特色として、大手メーカー関連企業さんの販売窓口になりますので、そういった企業への訪問もしました。
Q.11月頭にも愛知でツーリングイベントをされたそうですね。
そうですね。車両台数では180台ほど、延べ人数では200人ほど集まりました。
当店のお客様であれば参加できますので、静岡県の中部や東部、愛知県の方も参加してくれています。
こういうイベントはとても盛り上がります。
バイクに乗る方は皆熱い方が多いんです。
仲間意識がとても強いので、知らない人同士でも本当にすぐ仲良くなります。
一人で参加する方も孤立することはないんですよ。
Q.やりがいを感じる時はどんな時でしょうか?
バイクをご購入いただいたお客様がツーリング先でお土産を買ってきてくれた時や、後日来店された時にとても喜んでくれた時ですね。
感謝してくださった時はとても嬉しいですね。
Q.売って終わりではなく、繋がりがずっと続くのは良いですよね。
そうですね。今は「生涯顧客化」を目指していく時代になります。
なので、一人のお客様に対してバイクに乗っている間は、いかにずっとフォローできるかという事が勝負の要になっていきますよね。
Q.経営をする上でやってはいけないことは何ですか?
やはり売りっぱなしはダメですよね。
売ったら最後にというのは絶対にいけないです。
Q.今後どのような会社にしていきたいですか?
より多くのお客様に気兼ねなくお越しいただいてご自身の夢を語って頂き、その夢の達成へのお手伝いができるお店にしたいですね。
オートバイ屋さんは夢を売る商売なんです。
自分も物や名前を売るんじゃない、夢を売るんだとずっと言われて育ってきました。
Q.これを読んでいる次代の経営者に一言お願いします。
まずは、自分で目標を立ててその目標に対してどう進んでいくかというプロセスを大事にすることです。
後は、社員が増えたらその社員に対してお小言や注意ごとだけではなくて、夢を語ること。
僕はこれが一番大切だと思います。
川島モータース
城北本店:静岡県浜松市中区城北1-10-8/元浜店:静岡県浜松市中区元浜町76-5城北本店:JR東海道本線 浜松駅 遠鉄バス[48]系統「Uホール」停留所から約112m/徒歩で約2分
元浜店:JR東海道本線 浜松駅 遠鉄バス[61]系統「元浜町」停留所から約170m/徒歩で約3分
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