Pocket
LINEで送る

やっぱりお客様からの「美味しい」の一言は嬉しい

Q.このお仕事を始めたきっかけは何ですか?

19歳の時に消防士になった後、20年程前からは救急救命士となりました。

当時から趣味で餃子を作っては家族や友人たちに振舞っていました。
子どもの部活仲間を集めて、餃子パーティーをしたこともありましたね。

皆に「お店をやれば?」とおだてられて「やらないよ」と口では言いつつも、少しその気になっていました(笑)

ある時、消防士仲間と餃子の食べ歩きツアーをしたんですが、その中で自分の味でも十分に勝負できるのではないかという思いが芽生えてきたんです。
今思えば甘い考えだったかもしれません(笑)

2014年7月、救急救命士を定年で退職し自宅で餃子の製造・販売を始めました。

Q.ご自宅の玄関先での販売という方式にされた理由はありますか?

資金の問題が一番ですね。

本来なら、焼いて店内で食べてもらいたいのですが、最低でも800万以上はかかってしまいます。
元々公務員という事もあって、ギャンブルをするよりは堅実にいこうという事で自宅での販売方式にしました。

Q.一番苦労した点は何ですか?

同じ味を作り続けるという事が難しいですね。
材料も毎日違いますので、最初は苦労しました。

餃子は特に味見が難しいんです。焼かないといけないので、何回も出来ないんです。
経験を経て、ある程度安定した味を出すことが出来ました。

Q.やりがいを感じる時はどんな時ですか?

始める前はTVなどで取材されたお店等で「儲けは無いけど、お客さんが美味しいと言ってくれるので…」といったことを聞いてもにわかには信じられなかったんです。

しかし、いざ自分で始めてみると「美味しい」と言われると嬉しいんです(笑)
自分の作ったものを褒められるのは嬉しいものですよ。

Q.趣味や好きな事を仕事にすると長く続かないという意見もありますが、続けられた理由は何ですか?

やはり一度始めたらそう簡単にはやめられないですよね。
商売は最低3年はやってみろとも言いますしね。
それが一番大きいと思います。

Q.経営するうえでやってはいけない事は何ですか?

材料の質は落とさないことにしています。

例えば、ニンニクなどは中国産が国産の10分の1位の価格で手に入るので、どうしても使いたくなってしまうのですが、やはり味や品質を考えて使わないようにしています。

Q.材料にもこだわりがあるんですね。

材料は国産のものを使うようにしています。
豚肉も、どこの部位が入っているか分からないような安いひき肉は使わず、きちんと目で見て美味しい部分を使うことにしています。

また、当初は豚バラのブロックをフードプロセッサーで粉砕したものだけを使っていましたが、赤身のひき肉をミックスすることにしました

食感が良くなるという事と、野菜から出る水分を吸収することで、時間が経っても身がべチャッとしなくなるんです。
消防士の仲間にも、「前より美味しくなった」と言われるんですよ。

Q.餃子に付けるタレも好評とお伺いしましたが?

こちらも5種類くらいの材料をブレンドして作っています。
最近の傾向として、酸味があまり好まれない傾向にあるようなので、酸っぱさを抑えた味にしています。

タレを褒めてくれる方も多いんですよ。

Q.尊敬する人物はいますか?

東区にとある餃子屋さんがあるのですが、10年位持ち帰り専門店をされていて、そこから大きな店舗で食べてもらいお店を開業したという事を聞きました。

自分もそういう風にその場で食べてもらうお店が出せたらいいなと思います。
尊敬というより憧れですね。

Q.今後どのようなお店にしていきたいですか?

先日の餃子まつりにも出店したのですが、その際に露天商の営業許可も取ったんです。
これからはここもやりながら、イベントにも出店していきたいなと思っています。

Q.これを読んでいる次代の起業家に一言お願いします。

一度持った夢は簡単に諦めないで、粘り強くやっていく事が大切です!

餃子の千ちゃん
静岡県浜松市中区下池川町35-1
JR東海道本線 浜松駅 遠鉄バス[48]系統「Uホール」停留所から約100m
詳しくはこちら

 
ホームに戻る