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誠心誠意、お客様の要望に応えていく

Q.今のお仕事を始められたきっかけは何ですか?

私が22歳の時に兄と二人で始めました。

元々、お互いに飲食店を出したいという思いがあったんですね。
当時はハンバーグだけでなく色々なメニューを出していたのですが、ハンバーグが人気になった為専門店のようになりました。

Q.元々は違うお仕事をされていたのですか?

兄は東京で飲食店の仕事をしており、私は名古屋で自動車の整備士をしていました。

二人ともこちらに戻った際に「一緒にやらないか?」と言われて始めたのですが、私は飲食業に関しては素人同然だったので、兄に色々と教わりました。
地元でやりたい気持ちもありましたし、当時はこの周辺にはお店が少なくやりやすかったというのもあります。

Q.創業される際、周りの反応はどうでしたか?

両親はやはり心配していました。やっていけるのか?と。
当時はお店も少なく、浜松の飲食業界はこれからの分野でしたので、そういう状況もあってやってこられたんだなと思います。

Q.炭火焼ハンバーグの元祖と伺っていますが、そのアイディアはどのように思いついたのでしょうか?

横浜にあるハンバーグ店が浜松に店舗をオープンした時に、兄がそこのチーフをしていたんです。
そこで兄が習得したハンバーグをアレンジしたものが今のハンバーグになっています。
炭焼きにして、中がミディアムの状態で提供するものですね。

出すにあたって、肉質に工夫をしたんです。
兄や地元の精肉店の社長さんとアイディアを出して試行錯誤をしました。
肉の部位やその分量を色々工夫して、何回も何回も失敗しました。

今でも色々な精肉店が出したいと言って試作品を作ってくるのですが、焼くときに綺麗にならなかったりしてなかなか同じようにできないんです。

Q.炭火焼ハンバーグといえば、県内に有名なチェーン店がありますが…。

このお店が始まるちょっと前だったのですが、第一号店が菊川にオープンする際、私たち兄弟に手伝ってほしいと依頼がありました。

兄が習得していたハンバーグを出すことになって、大きな反響があったんですね。
なので兄が手伝わなければ、今のハンバーグは無かったかもしれませんね。

Q.経営の理念はありますか?

お客様に対して嘘をつかないという事ですね。
誠心誠意、お客様の要望に応えていけるようにという事を常に考えていないといけないと思います。

Q.創業から37年たちますが、その中でターニングポイントはありましたか?

このハンバーグは残して、他の物をやろうとアイディアを出したこともありました。
しかし、このハンバーグだけは絶対的なものだから絶対に手を抜いてはいけないという考えでやってきました。

他のメニューを増やすとハンバーグの方が手抜きなってしまうので、むしろメニューは減らしました。
結果的にハンバーグ専門店のようになりましたが、それがかえって良かったと思っています。

Q.このお店をどうしていきたいですか?

自分も60歳を超えましたし、あと10年くらいかなと思っています。

2人の娘が手伝ってくれていてほとんど任せているので、継いでくれたらいいなとは思います。
ハンバーグ作りの仕込みは重労働です。重い寸胴鍋を持ったり、夏は暑いし、女性には大変だなと思います。

Q.成功のポイントは何でしょうか?

味を落とさないように、手を抜かないことですね。
お客様の声を常に十分聞くことが絶対に必要だと思います。

Q.経営をしていく上での思いはありますか?

人に雇われていれば楽ですが、自分は若いうちから経営の道に入ったので自分の考えで全てやらなければいけないという事は大変でした。
ですが、その経験も悪い事ばかりでなく楽しかったと思います。

Q.これを読んでいる次代の経営者に一言お願いします。

体が資本ですから、常に体を鍛えてください。
病気になったらお店を閉めることにもなってしまいますので、本当にまずは体ですね。

お店は一人ではできません。誰かに助けてもらっています。
家族や従業員など…そういう人を大切にすることです。
人を育てるという事も必要な事だと思います。

パピオット
静岡県浜松市中区佐鳴台2-30-17
JR 東海道本線 浜松駅バスターミナル2番乗り場[8-22]系統または3番乗り場[9-22]系統「イオン浜松西店入口」下車、徒歩約2分
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