Pocket
LINEで送る

とにかくお客様に喜んでもらえるよう、丁寧に仕事をする

Q.今のお仕事を始めたきっかけは何ですか?

元々10年ほど繊維関係の会社に勤めていたのですが、中国や東南アジアの綿織物等も普及してきまして、このままでは綿の業界にいるのも大変だなと感じておりました。

何か自分で起業したい気持ちは持っていました。
山や自然に触れるのが好きだったんですが、知り合いに盆栽を扱う方がいたので、その方の影響で花屋さんを始めようと思いました。

会社を退職し、3年ほど豊橋のお店に1時間半かけて通い修業しました。
その後、始めは実家のガレージを改造してお店にしました。

Q.一番苦労した点は何ですか?

若くて訳も分からずに始めましたので、どうしたらお客様のニーズに合うか探りながらやっていました。

Q.新しく始める際、仕入先等の開拓の苦労もあったのではないですか?

豊橋で修業した理由にもなるのですが、浜松で修業すると他のお店と競合してしまう事もあり、なかなか独立ができないんですね。
そうすると、仕入れの段階でなかなかうまくいかないことも起きる可能性もありましたので、豊橋で短い間でしたが修業しました。

浜松では、菊や香花、カーネーションのような仏花(仏壇等に備える花)が中心のお花屋さんが多いんです。
なので、そういうものを置かずにギフトに特化しようという事で始めました。
サラリーマン時代の縁がきっかけでブライダルの仕事ができるようになり、そこを中心にする事にしたんです。

後は、とにかく若くて技術もなかったので、とにかく技術を身に付けようと勉強もしてきました。
学校へ行ったり、オランダへ行って勉強もしました。

Q.長く続けてこられたポイントは何でしょうか?

とにかくお客様に喜んでもらえるよう、丁寧に仕事をしてきた。その一点ですね。

Q.やりがいを感じることはありますか?

この仕事は特に、エンドユーザーから直接喜びの声を聞けるので、そういう点では働きがいがありますね。

花束やアレンジ、またブライダルのブーケや会場の装飾などで大変喜んでいただけた時は嬉しいですね。
若いスタッフも、配達等でお客様に大変喜んでいただけた声を聞いて帰ってくると、元気が出ると言っています。

Q.経営するうえで、やってはいけない事はありますか?

あまり誤魔化してはいけないですね。
商品の扱い方はもちろん、手抜きをしてはいけないです。

儲け主義になってしまうと、そういう風にはできません。ちゃんとした物をしっかり作ろうという気持ちでやってきました。

Q.今後、どのようなお店にしたいですか?

ニーズはどんどん変わっていきます。
それに合わせて変わっていくことが必要ですね。

今、ブライダルはピーク時の半分くらいまで減っています。晩婚化や、少子化で結婚する人が減ったこと、未婚のままの人も増えています。

結婚式自体も海外挙式や写真のみの結婚式等も増えていて、お花の需要も減っています。
以前のような需要の復活は難しいと思いますので、何か補えるように考えていかないといけないと思います。

Q.尊敬する人物はいますか?

花屋を始めるきっかけになった、盆栽屋をしている方がいるんです。
考え方も尊敬できるし、その方の影響で今の自分がいるなと思います。

商売に関しても、相手のハートをどうやって掴むかという事を色々と考えていて、すごいなと思います。

Q.これを読んでいる次代の経営者に一言お願いします。

夢を見てどんどんやってみることです。
ただ、細かく綿密な計画を立てて、目先ではなく5年10年先を見据えないといけないと思います。

考えているだけではいけませんから、一歩づつ行動に移して実際に動いてみることも必要です。
先まで考えて、実際に動いてみるという事ですね。

フローリスト四季彩
静岡県浜松市中区城北2-19-18
JR東海道本線 浜松駅バスターミナル15番乗り場[40・43~45・47・48]系統または16番乗り場[41・46・48]系統「静岡大学」下車、徒歩約2分
詳しくはこちら

 
ホームに戻る